UnBooks:狂人家族の会話録
まえがき[編集]
ここに書くことは、紛れもない事実である。私の家族はかつて考えることがおかしくなって、医師や警察に何度も修正されたことがあった。それが効いたせいか私は病が治って現在に至る。そんな人は百人に一人もないであろう。もし病にかかって重症化したら最悪の場合家系図から除名されるかもしれないので注意せよ。
第一章[編集]
1[編集]
父がらき☆すたを見ていった、「いぃ゛ぃ゛やゃ゜ゃゃ゛あぁ゛ぁエロス」
叔父がかりあげくんをみて笑った。「うん、30年前とちっとも変わってない」
叔母がタンクタンクローを捜し求めていた。「このネタに食いつけるバカがいないことを祈るよ」
2[編集]
私が言った、「エヴァは同人誌です」
私も炒った、「エバはゴールデンハーフのメンバーです」
私も行った、「江波で死んだ人たちは、焼けただれ、苦しみぬいて死んだのです」
3[編集]
母が俳句風に言った、「生足ブースター 付ける人なしとおもへば」
空気がそれに返した、「で、どうして今日キャンプだってのに飯盒持ってこなかったの?」
ミサンガをねじ切りつつ、「サガン鳥栖こそ佐賀の星、サガン鳥栖こそ佐賀の星、サガン鳥栖こそ佐賀の星」
4[編集]
私の友人が兄に言った、「頭がゴムのようだ。」
友人が私の言った兄に、「人生に飽きる?あほ、飽きるのに飽きろ」。
、に言っ兄たが人の友私「三味線をつまびいても聞こえるのは音だが、三味をつまびくあんたも聞こえる」
5[編集]
私の家族は、他人の考えなど理解しなかった。
他人が私の家族をそう理解するのも仕方のないことだった。
理解が、私と家族、そして他人を隔てていることに気づくのはずっと後のことだった。
第二章[編集]
1[編集]
私の父があの方法でこの世を滅ぼそうとしていた。兄は黒板にペンキを塗ってこれを阻止した。
カルボナーラとモッツァレラでも十分なはずだったけれど、どうして梅干が必要なのかがわからなかった。
線香花火を握り締めるのは、玉が落ちてからだと知ったのは2歳のころのことだった。
2[編集]
私の弟がナチズムを賛美していた。兄は「こいつは軽々しく名前を呼んではいけないあの人になる」と言って撲殺しそうになったが、私が「こうしなくても多分ああなる」と言ってなだめた。
聖将今村均のことは誰も知らないのに、どうして鬼畜牟田口ばかりもてはやされる。そう、結局、救った命ではないのだと気づいた。万骨の上に立った愚将の栄光こそが歴史を埋め尽くすんだ。
それはそうと、新しいキッチンペーパーで壁をこすると、汚れが一気に落ちて面白い。でも、全部の壁をやらなければいけないことに気づいて、なえた。こんな幸せに気づかなかったら、どんなに幸せだっただろう。
3[編集]
私は入社していった。「燃え尽きたら電池をいれてもらおう」
会社は反応しなかった。きっと電池が入ってない。会社の電池はどこだろう。お金じゃ全然動かない。そうか、燃料が入ってない。お客を入れてもまだ動かない。そうだ、この会社はきっと死んでいるんだ。どうやって生き返らせようか。それとも、保健所なら引き取ってくれるだろうか。
帰りの道を私は歩く。世の中に電池は入ってるのか。夕日に照らされ影がのび。一日一回電池を入れてることに気づく。
第三章[編集]
1[編集]
私は言った、「兄見ろ弟」
弟は言った、「空見ろ姉」
兄は言った、「なんにも見るな、見ても思うな、思ったら忘れろ、忘れたら、さっさと飯に来い」。最強はいつだって飯と胃袋だ。
2[編集]
弟が言った、「人と人間の違いとは」
私が言った、「下痢で便器にひっついて思う人間と、クソ暑い中でカキ氷に食らいつく人間はまったく違うが同じだろうが」。
兄は何も言わなかったが、柱の周りをぐるぐる回った。
3[編集]
母が吾輩は猫であるを読んで父に言った。「寒月君、起源は銅貨」
父がこたえた、「さいころの1が出たら世界が滅びると思ってさいころを振る。2だ。しかし、もし、2が出たら世界が滅びると思っていたら世界はほろびるものだろうか」
空気が空気を読んで一言、「どうせもう、誰かが同じことをやって世界を滅ぼした後だ。二度手間すんな」
4[編集]
父が同人誌を見ていった。「エロくないぞ」
同人誌がこたえた。「女が男に犯され、自我を破壊され、ただただ書き手が読み手を引っ掛けるためのルアーにしかすぎないこんな時間に、いったいエロだろうがなんだろうが、そんなものは関係あるのでしょうか」
父が同人誌を見ていった。「そういう書き手の愚かさを食ってやるのも読者の義務だから」
第四章[編集]
1[編集]
弟が言った、「あいっしょん!」と言った。兄はそれをまねしようとし、舌をかんだ。「アッー!!」と。
私は私で鏡を相手に催眠術の特訓をして、自分が鏡だってことにようやく気づいた。
昔の日本の馬は体高が低く、サラブレッドに乗ってるような映像は全て興ざめだって、興を知らない人が言ってた。
2[編集]
私はゼロの使い魔を逆さに読んで、友人に笑われた。
友人の御父さんは資本論をマジメに読んで、世代ごと笑われた
私の子供達もなにかをよんでなにかにわらわれるほうになってほしいとおもった。これはひらがな。
3[編集]
母はじゅげむの本名を逆さから言おうとし、やはり友人に笑われた。
私はピカソの本名を正確に言って、友人から拍手されたけれど、やっぱり笑われた。
ピカソは全世界から笑われたと思うけれど、拍手はされたくなかった気がする。
死因[編集]
母[編集]
警察に粛清された。
20代に入ったころの暑い夏、ゲバ棒とヘルメットの集団の中で、母になる前のなにかは警察にしゅくせいされた。
でも、その前に、父との子ではない子供を堕胎したときにも死んだって聞いた。
父[編集]
自分をドラゴンクエストとかの主人公と錯覚しビルから飛び降りて死亡。
大昔のげっこーかめん。昔のかめんらいだーとイッショで、なにかはそこで死んで父になった。
でも、子供達を差し置いて、まだ死んでいない父がこの間までいた。
兄[編集]
自分に残機があると思いこみ硫化水素で自殺。
これはほんとー。でも、いしょにはきいたことのないおんなのひとのなまえがかいてあった。
わたしも含めて家族全員殺された。一番殺されたのは、第一発見者のわたしだったなにか。きっとかぞえきれないほどのわたしがころされたんだとおもっている。
あとがき[編集]
君がもしかつての私になったら命はないと思え。警察や医師は君をきちがいだと思うだろうから。
それともなんだろうか。きちがいになれないきちがいのほうがしあわせだっていうのだろうか。つらそーだぞー。ちちもははもおとうとも。わたしはわらってもじをかく。ないているけどもじをかく。みてしまってしってしまってかんじてしまって、いのちがのこってしまったわたしはきちがいになるほーをえらんだ。なってないけどね。なれたららくなんだろーなーとおもいつつ、なれないままきちがいらしくきちがいのようにきちがいをいきていく。うるせい、かぞくにゃばればれだなんていうねい。りかいされたくないのにりかいされるって、ものすごくはずかしい。けど、家族だと思って諦める。いっしょうくるしんでいきてやるぜバカ兄貴。