UnBooks:永吉の朝
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たとえばさあ、朝からなんか真っ暗でみぞれとかびちょびちょ降ってるわけですよ。
で、妹が寝込んでて、今日死ぬかもしれない。
ヤザワ的には、超BADなシチュエイションだったわけ。
(かわいいあのこはるいじあな)
そういうときにさ、あめゆき、ってか雪ね、とってきてくれ、って言うのよ、妹が。
断わるってチョイスもあるにはあった。
でもそういうのって、俺はよくても、YAZAWAは許さないと思う。これ、分かります?
だからさ、OKトッスィーすぐ戻ってくる、って俺バシッと言って、茶碗持って飛び出したわけですよ鉄砲玉みたいに。
(いつでもおとこをだめにする)
でも外に出てみたらさ、どこもかしこも真っ白だったわけ。
めちゃくちゃきれいよ。感動した。
ああいうのって、ハイビジョンで見ないと、モッタイナイと思う。
(あまいくちびるふるわせて)
でさ、そこでヤザワは思ったのよ。
あいつはさ、妹はさ、熱出してあえぎながら頑張って頼んだわけですよ俺のために。
俺がこの雪見てハッピーになるように、ってさ。信じられる?かなりいい感じじゃない?
人間ってさ、何のために頑張るのか?それってやっぱりハッピーになるためじゃないかって、俺やっと気づいたのそこで。
(あまいくちびるふるわせて)
サクセスするだけじゃハッピーじゃない。俺はレールを間違えていた。
幸せのレールは、すぐ隣にあったんだ。
サンキュートッスィー、俺このまままっすぐ生きて、絶対ハッピーになるから。
そのときから、ヤザワの幸せ探しが始まった。