UnBooks:校門の前で

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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『校門の前で』について[編集]

この物語が作成されるきっかけとなったのは、ある日、友人に文集の書き出しについて聞かれた時、 「『気がつくと校門の前に立っていた』にしたらどうだ」 と答えたことであり、これが全ての始まりであった。

当初、現在の『真実の裏』の内容が全てであり、その続きを作成する予定はなかった。 そのためタイトルは『真実の裏』であった。

その後、続きが出来たため『校門の前で』に変更された。

最後に登場する人物は何者であるのかは、これを読むだけではわからないが、この物語と関係のある人物である。 そのことについて書かれているのが『はじまりはいつも屋上から』である。 しかしながら、未だその内容は明らかにされていない。

この物語には謎や矛盾が生じていると思うが、それがこの『校門の前で』の面白さではないかと思っている。



本編[編集]

真実の裏[編集]

気がつくと校門の前に立っていた。たった一人で。周りには誰もいない。登校するも生徒がいない。ただ聞こえてくるのは、叫び声だけ…

時計を見る、11時23分だった。授業はとっくに始まっていた。

急いで教室に向かった。教室についても誰もいなかったが、黒板に大きく書かれていた。

「今日は、屋上で上手な叫び方を習います。講師は、あなたです」

少し悩んだあと、屋上に行くことに決めた。

屋上に近づくにつれ、だんだんと眠くなってくる。

屋上に出たと同時に、一発の銃声が聞こえた。

「さようなら、そして、ありがとう 真実の裏、今わかった……」



歪む世界[編集]

気がつくと、校門の前に再び立っていた。あのあと、何が起こったのか覚えていない。記憶にあるのはのは一発の銃声のみ…

前回と同じように誰もいない。そして、叫び声が聞こえてくる。時計を見てみると、11時23分。今回も同じだった。悩んだが、今回も同じように教室に行ってみることにした。

黒板に何か書かれている。当然書かれているのは、「今日は、屋上で上手な叫び方を習います。講師は…」

違った……何もかも、前回と同じだと思っていたがそうではなかった。 書かれていたのは…「今日は、屋上で上手な叫び方を習います。講師は…わ た し で す…」

それにしても、ここはいったい何なのか
この学校は、この世界は……

何がが、爆発するような音とともに光に包まれた

そして、意識が薄れていった……

「この思い 忘れずに きっと きっと……」



今、再び[編集]

三度目…気がつくと校門の前また同じだった。

周りに誰もいない。すべてが同じだと思ったが、時計が……11時23分ではない。というより、それ自体がなかった…あるのは、そこにあいた穴だった。

何かわかるかもしれない。期待を胸に穴の場所へ向かった。

穴の場所は時計のあったところだが、そこに行くのは簡単ではない。

その場所は2階と3階の中間にある。

行くためには、3階の窓から、どうにかするしかない。

考えることがめんどくさくなってきた。

3階の窓から飛び降りてしまえば、なんとかなるだろう。そう思って、飛び降りてしまった。

「この世の中は腐っている 私が変えねばならない」

歪んだ世界、腐った世界……このままでいいのだろうか

だから、変えてみせる。

雀が鳴くその日まで。

牡丹が咲き乱れるその日まで。

気の赴くままに……



変わりゆく世界の中で[編集]

何かがおかしい。

なぜ自分はここにいるのか。そしてここは何なのか……

校門の前に戻ってくるたびに、何かが変わっている。そしてその変化したものはずっと変化したままのようだった。時計のあった場所を見て、それに気づく。穴はあいたままで、そこに時計はなかった。

そんなことを考えていると、学校の外はどうなっているのか気になった。なぜ今まで、学校の外に行こうと思わなかったのだろうか。

思い立ったが吉日。今回は学校ではなく、街に行くことにした。

今わかったが、学校の敷地の外は大雨だった。敷地の中は晴れている。日の光が眩しいくらいに。

だが、そのそとはいきなり大雨。不思議な光景だった。

なぜそんなことになっているのは、当然わかるはずがない。しかし、そんなことを考えているよりも、行動したほうがいいだろう。濡れるのは嫌だったが、行くことに決めたのだから、行くしかない。

なぜか立ち幅跳びをして外に出ようと思った。そう思った理由がわからない。そのようなことを考えているより、外に出たほうがいい。

結局、立ち幅跳びをした。

体が熱くなるのがわかった。

爆発音が聞こえる。

どこから?

体が光った。

大きな爆発音とともに……



世界の謎[編集]

「薔薇の気持ちがわからぬ者は、その世界とともに滅びゆく運命にある」と言う言葉が脳裏をよぎった。人類はもしかしたら……

これで何度目だろうか。思い出したくもない。またも校門の前に立っている。そして、絶えず叫び声が聞こえてくる。

なぜ毎回この場所に戻ってくるのだろうか…なぜ戻ってこれるのか…

雲が多くなってきて、しだいにあたりが暗くなっていく。これはこの世界が滅びる前兆のように思えた。

いまだにこの世界の謎を何一つとしてわかっていない。わからないことが多すぎるだが、それらの謎を解かなければ、元の世界に戻ることはおそらくできないだろう。

学校の外には出ることはできない。前回のそのことがわかった。そのとき光とともに大きな爆発が起こった。以前にも光と大きな爆発音があったことを思い出した。その光と爆発音がこの学校から出たときに起こるものだとすれば、もしかしたらここには自分と同じような人間が存在するのでないだろうか。

その瞬間、自分の体が左側だけ残り、右側がどこか消滅してしまった感覚がした……



手がかり[編集]

意識が朦朧としている。ここはどこなのだろうか? あたりには何もない真っ白な世界が広がっている。体の右側で何かが起こっている、そんな感じがした。やがて、白い世界が闇にのみこまれていった……

あの場所はいったいなんだったんだろう。夢だったのだろうか。いや、意識は朦朧としてはいたが、確かにそこはあった。この学校のある場所ではない違う世界。それは何を意味しているのか……

校門の前に立っている。

ここから1kmほど歩いたところに中庭があり、そして大きな池がある。その池は、「神の通り道」と呼ばれていたことを思い出した。何か元の世界に戻る手がかりがあるかもしれない。

その池に向かう途中、何か背後に気配を感じたが、ふりかえっても誰もいなかった。そういえば、ここにきてから誰にもあっていない。何かの勘違いだろう…

5分ほど歩き、池にようやくついた。あたりを調べたが、特に変わったところはないようだ…もう少し調べてみることにする。

何か音が聞こえる。耳を澄まして、音のする場所へ行ってみる。

直径2cmくらいの球体の物質が音をたてながら光っている。その物体からは、不思議な何かを感じた。これはこの世界の謎に何か関係があるかもしれない。その物質をとろうとしたそのとき背後になに…か…が…

ここ…ま…で…きた…のに……

世界と薔薇と[編集]

やっとなにか手がかりになりそうなものが手に入ったと思ったのに……あのとき、自分の身に何が起こったのだろうか…

何かの音が聞こえた。

耳を澄ますと、どこかで電話が鳴っている。あの池のほうだ。音のするほうへ歩いていく。

途中、地震が起こった。地面にひびが入り、そして校舎にもひびが入り始めた…

地震がようやくおさまり、また歩き始めた。音はどうやら体育館からのようだった。

体育館の中に入ると黒電話が一つ。大きな体育館の中央にぽつんとおいてある。

電話は鳴り続けている。

恐る恐る受話器をとってみる。声が聞こえた。年をとった男の声だった。

「この世界はもうすぐ終わりを迎えようとしている。この世界とともに滅びるかどうかはお前しだいだ…」

そこで電話が切れた。

この世界が滅びる?

そして、この世界とともに滅びるかどうかはお前しだい、か……

ここにきて、わからないことがありすぎだ。いまだに何もわかっていない。しかし、今の電話の話は、恐らく本当だろう。

自分に何ができるのか。そして何をすればいいのだろうか…

さっきの地震で、地面、校舎にひびが入った。おそらく、この世界が滅び始めている証拠だろう。とすれば、もう滅びるのは時間の問題だ。

残された時間で何をするか…だが、もう考えている時間などない。とにかく行動するしかない。

走った、走り続けた。

思いつくところはすべて行った。しかし何も変わらない。何も変えられない…

再び地震が起こった。ゆれに耐えられず地面に倒れた。体がもう動かない…

このまま、この世界と共に滅びてしまうのか…

あきらめかけたそのとき、花壇に薔薇が咲いていることに気づいた。

この薔薇も共に滅びるのか…そんなことを思っていると、なんだか薔薇の気持ちがわかるような気がした。今まで薔薇のことなんて考えたことはなかった。

ほかのことでもそうだった。今まで自分のことしか考えずに生きてきた。でも、今はもう違う。今なら、自分のことだけでなく、他人のことまで考え行動できるだろう。でも、もうすぐ最後の時が来る。

今までにない大きな地震がおこった。校舎は崩れ大地は割れた。空は闇につつまれていった…

もう終わりだ…

意識が遠のいていった……


「薔薇の気持ちがわからぬ者は、その世界とともに滅びゆく運命にある」


…気がつくと校門の前に立っていた。世界は滅びたはずなのに…

時計を見る。11時23分だった。周りには誰もいない。ただ一人を除いては。

「おっはよ~。また遅刻?」

明日香だった。こいつは俺と同じ遅刻常習犯だ。明日香がいるということは、元の世界に戻ってきたということか…

「どうしたの?はやくいこ~」

「ああ、いまいく!」

そうだ、戻ってきたんだ。元の世界に…

しかし、あの世界は、一体なんだったのか、今でもわからない。でも、あの世界に行ったことで、自分は変わることが出来たと思う。他人のことを考え行動すること、それがあの世界に行って変わったところ。いや、そうなったから、変わることが出来たからこそ今ここにいるのかもしれない…

忘れることはないだろう。あの世界のこと、あの薔薇のこと。あの薔薇は、あの後どうなったのだろうか。この世界のどこかに、自分と同じように戻ってきていればいいな…

人はいつか死ぬ。でも、だからこそ、毎日を精一杯生きることができるのだろう。

【改訂版】校門の前で[編集]

真実の裏[編集]

午前11時23分

この時間この場所、校門の前から始まった出来事を…今でもあの時のことが信じられない。

だが、まぎれもない事実であることは間違いない。


それは一年前のこと……

気がつくと校門の前に立っていた。

たった一人で。なぜこの場所にいるのかわからない。登校してきたからなのだと思うが、その記憶が全くない。今まで何をしていたのかをどうしても思い出すことができない。

周囲には誰もいない。登校する生徒もいない。ただ不思議なことに叫び声がどこからともなく聞こえてくる。

校門近くに設置されている時計を見ると11時23分だった。言うまでもなく授業はすでに始まっている。

「今日もこの時間か…」

遅刻せずに登校できたのは数えるほどしかない。慣れというのは怖いもので中学の頃は遅刻をほとんどしなかった自分が今では遅刻常習犯である。

『今日も』というのは時間を気にしないで登校すると時計の見える校門の前に着く時間は不思議なことに決まって11時23分であるからだ。

玄関まできたがその途中、人の気配を全く感じなかった。授業が始まっているのだから当然といえば当然なのだが…。それにしても今日はやけに静かだ。

叫び声さえなければ…


この時、叫び声が聞こえても異常だと思わない自分がいた。今思えば何故何も感じなかったのか不思議でならない。


今日は休日なのではないかと思い携帯で日付を確認しようとしたのだが、持ってくるのを忘れてしまったようなので、とりあえず教室に行ってみることにした。

思った通り教室についても誰もいない。その代わりに黒板に大きく書かれていた。

『今日は屋上で上手な叫び方を習います 講師はあなたです』

訳が分からない……

気がつけば校門の前にいて、教室に来るとこのようなことが書かれている。誰かが黒板に落書きをしていったのだろうと思った。

今何がどうなっているのか全く理解出来ないのだが、今は黒板に書かれていることについて少し考えてみることにする。

どう考えてもただの落書きでしかないなのだが『屋上で』と書かれている。今帰ったところで特にすることもないため、無駄足を踏むことになるとは思いながらも屋上に行くことに決めた。

この学校は四階建てで今いるこの教室は二階にあり、階段の隣にあるため、その屋上にはすぐに行くことができる。

階段を上ろうとした瞬間目眩がした。そして屋上に近づくにつれて、だんだんと目の前がぼんやりとしてきた。それでも、屋上に着いてから休憩しようと思ったため、そのまま登り続けた。

しかし、屋上へと続く最後の階段を登ろうとした時、急に目の前が歪んで見え始めた。

今思えばそれは私へのメッセージだったのかもしれない。

今にも意識を失いそうになりながらも上り続け、なんとか登り切ることができた。

が、それと同時に……一発の銃声…が聞こ……えた……