UnBooks:失敗しないプロポーズ大作戦
〜 結婚 について、バーナード・ショー
はじめに[編集]
世の男性諸君。あなたがもし愛する女性に結婚を申し込むとしたら、どのような準備をしますか?
給料3ヶ月分の婚約指輪を買う?
夜景のきれいなレストランを予約する?
ダメダメ! そんな考えはもう古いのです。今どきの女性たちはそんなオールドファッションセオリーではときめいたりしません! 例えば、女性の社会進出が叫ばれているこの時代に「俺のために毎日味噌汁を作ってくれ」なんて言っても意中の女性には「この人は私のことを家政婦としてしか見ていない」と思われるのが関の山です。現代女性の心を動かすにはもっと時代の流れに沿ったやり方でなくてはなりません。
本書は昭和生まれの貴方がいざというときに恥をかかないよう、現代のプロポーズについて詳しく説明します。
きっかけ作り[編集]
プロポーズにはきっかけが必要です。それだけは今も昔も変わりません。一昔前はそのきっかけが交際期間の長さだったり、お見合いでの感触だったりしたものですが、今ではそんな曖昧な要素を気にする必要はありません。
まずはとにかく彼女を孕ませましょう。
よほどプラトニックな関係にこだわっているのでない限り、若い男女の健全な交際であれば肉体関係くらいはあると思います。「たぶん大丈夫」「責任は取るから」などと舌先三寸でごまかしつつ避妊無しでの性交渉に励みましょう。もし貴方が彼女の生理周期を知っているのであれば、排卵日を計算して狙うのも手です。妊娠に関して彼女の同意は必要ありません。プロポーズというものは彼女へのサプライズでもあるのですから、貴方が彼女を妊娠させて結婚を申し込もうとしていることは秘密にしておきましょう。数ヵ月後、線の浮かび上がった妊娠検査薬(または母子手帳)を片手に彼女が「デキちゃったみたい……」と言い出してくればきっかけ作りは成功です。
プロポーズ本番[編集]
大抵の場合、妊娠が発覚した女性はナイーブになっています。ホルモンバランスの乱れによる体の変化や色々なものを制限される(飲酒・喫煙・運動等)ことによるストレスから情緒が不安定になりやすいのです。妊娠うつや産前マタニティブルーと呼ばれることもあります。
それはこの上ないチャンスです。
失恋をした女性が甘い言葉にひっかかりやすくなるという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。精神的に不安定になった女性は身近なところに拠り所を求めるものです。彼女が貴方に弱みを見せてきたら、予め用意しておいたキメ台詞で彼女に結婚を申し込みましょう。具体的なタイミングとしては彼女が「デキちゃったみたい……」と言い出してきたときがベストでしょう。すかさず「結婚しよう」と切り出しましょう。もう少し格好良く決めたいのであれば、「一生大事にする」などと付け加えてもいいかもしれません。さらに言うと彼女が韓流好きなら「アナタノコトガァ、シヌホドォ、トゥキダカラァ」と付け加えてもいいかもしれませんし、彼女が墓石屋の娘なら「一緒のお墓に入ってくれないか?」と言い換えるのもいいかもしれません。要するに貴方が彼女と結婚したいと思っているということが伝わればいいのです。ここで大事なことは台詞の良し悪しではありません。「変な間を空けないこと」です。優柔不断な男と思われないためにもそこだけは気をつけましょう。
プロポーズが受諾されたら[編集]
無事にプロポーズを済ませた貴方! もう本書を読む必要はありませんね。彼女の両親への挨拶や新居の準備など、色々と忙しくなることと思います。ですがそれもあっという間です。すぐに始まる彼女との新婚生活、いずれ生まれてくる子供との幸せな生活を想像しつつ幸福な時間を過ごしてください。どうぞお幸せに!
あとがき[編集]
〜 結婚 について、オスカー・ワイルド
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