UnBooks:あさたろう
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは元首相、おばあさんも華族の家系だったので、特に芝刈りに行ったりはしませんでした。
おじいさんとおばあさんには麻生太郎(あさたろう)という孫がいました。
ところでこのおじいさんとおばあさん、特に物語には関係ありません。
さて、時代は流れに流れて50年、自民最強だった以前と違い、人々は民主島の鬼たちと激しい戦いを繰り広げていました。
そんなある日の事です。麻太郎が(政局の)流れを眺めていると、
上流からどんぶらこどんぶらこ、(支持率低下の)波に乗ってサル、正確にはチンパンジーのような顔の首相がやって来ました。
サルは言います。「麻太郎さん、麻太郎さん。もし幹事長になってくれるなら、この首相の椅子をあなたにあげます。一緒に民主島の鬼と戦いましょう」
麻太郎は首相の頼みを聞き入れて、幹事長になってあげる事にしました。
旅の仲間を得た麻太郎、あっという間にあなたとは違う感じでいなくなったサルの代わりに首相になり、一路民主島へ向かいます。
空気も漢字も読めない麻太郎でしたが、なんとか金融危機やねじれ国会やらを乗り越え、少しずつ民主島に近づいていきます。
そんなある日、突然民主島の鬼たちのボス、一郎が自爆しました。セージケンキンとかいう爆弾が爆発してしまったのです。
この爆発で民主島にはかなりのダメージ、一郎もボスの座を退いてしまいました。
これに勇気付けられた麻太郎、喜び勇んで民主島へ突撃します。
ところが突然、仲間のキジ、ではなくハトに裏切られてしまいます。「善は善、悪は悪」とかよく分からない事を言っています。
一郎の代わりにボスになった宇宙人顔のハトも一緒になって、麻太郎は踏んだり蹴ったりです。
その上、別にお供ではありませんが仲間だったはずの元首相の犬、ではなく白髪のライオンまでやって来て「郵政民営化を続行しろ」と麻太郎を攻撃します。
大ピンチの麻太郎、はたしてこれからどうなってしまうのでしょうか?