道草
道草(みちくさ)とは、主に登下校中に道路に生えている草をつんで食べるスポーツである。
当初は学生の間で楽しまれる気楽なスポーツであったが、近年では技の高度化に伴って大変危険なスポーツ(エクストリームスポーツ)となっている。
概要[編集]
道草は、主に小中学生が興じる危険なスポーツである。同様の競技である草むしり(特に同じエクストリームスポーツであるエクストリーム・草むしり)に似ているが、つんだ草をその場で食べる点が大きく異なる。競技への参加を一般に「道草を食う」と表現する。
このスポーツでは食材が新鮮なうちに余計な味付けをせずそのまま食べる事に意義があるため、道草で採った草を持ち帰って食べるという話はほとんど聞かれない。道草では採取した草を生えているその場所でそのまま食べることが求められるため、特に自動車道での道草は生死にかかわる危険を伴う。にも拘わらず、小学校の帰り道に道草を食ったと証言する者は多く、この危険な競技がいかに子供らに浸透しているか窺い知ることができる。
道草はただ道に生えている草を食べるだけではなく、より危険な状況を自ら創り出してその困難をうまくやり過ごすことでより高得点が狙える競技であるため、以下のような状況で競技が行なわれることが多い。
- 純真無垢で隙だらけな雰囲気で、危なそうな人の近くの草を狙う。
- 運転者の死角となるような場所に生えている草を、運転者の目を盗んで狙う。
- 流れが速く、水深も深そうな貯水池の急なノリ面に生えている草を狙う。
なおこの道草であるが、近年では競技レベルの向上につれてより危険な状況下で道草を食べる傾向が高まっており、競技中の不慮の事故から起こった児童誘拐・殺傷事件などが度々報じられており、PTAは登下校中に道草競技を行なわないよう呼び掛けを行なっている。 しかし、道草の競技者たちからは「登下校時以外の道草はただの雑草食いだ」といった反発の声も出ている。
特に最近の傾向として「自宅からほんの数十メートルしか離れていない場所」や「一緒に登下校中の友達と別れてすぐ」、「集団登下校中に引率者が目を離したすきに」といった道草とは言いがたい状況で競技が行なわれるケースも目立ってきており、競技団体ではより厳密なルールに基づいて道草が行なわれるよう各地域での競技指導を行なうことも視野に入れて、今後の方向性を検討している。
道草という競技は主に登下校中に行なうことが求められているため、競技者は学生に限られ、特に小中学生の競技者人口が多い。道草のこういった性質上、一般的に学生生活の終わりとともに競技生活も終わりとなるのだが、道草の味が忘れられず現役引退後に高齢者向けのエクストリームスポーツである山菜取りの選手となるものも多い。
得点[編集]
道草は、ポイント制の競技である。 以下の場所で道草を行うことによって点数を増やし、到着までのポイント数で勝敗を決める。
- 1点…歩道や公園
- 2点…他人の家の庭
- 5点…車道の中央分離帯
- 10点…高速道路の中央分離帯
- 15点…航空機の滑走路や海中
- 20点…海底
- 25点…無人島や岩礁
- 30点…国外
- 35点…戦場
- 40点…北朝鮮
- 50点…ラピュタ
- 60点…チェルノブイリ
- 60点…何かを散布した直後の場所
また、食う道草の種類によっては追加ポイントがなされる場合がある。
ただし、食った道草が美味しかった場合は点数を0.8倍しなければならない。
さらに、家に着く前に次のような場所を通って回り道した場合は追加ポイントがある。
主に登下校中に行われるスポーツであるため、家と学校の距離によってプレイヤー間に差が生じてしまう。 これにはハンディキャップをつけて対処する。また、回り道をして道草を食うことによって距離を等しくする方法もある。