責任投手

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責任投手(せきにんとうしゅ)とは、野球の試合において、責任をすべて押し付けられる投手のことである。公式記録員の独断と偏見により、責任投手は決定される。

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概要[編集]

責任投手の責任は重く、試合の内容如何に関わらず勝敗の責任を全て背負わなければならない。その結果は永久に記録され、消えることはない。そして責任投手は試合後に決定される。なんとも無責任な制度である。また、責任投手になった投手には、勝利投手または敗戦投手の称号が与えられる。この称号は、どんな試合でもそれぞれ必ず1個ずつ与えられる。たとえ客観的に見て投手に責任がなくてもである[1]

勝利投手[編集]

勝利投手は、勝利を決定づけたとされる投手に与えられる称号である[2]。たとえ先発投手として登板してノックアウトされても、中継ぎ投手として登板して先発投手の勝ちを消しても、抑え投手として登板して中途半端な劇場を演出しても、登板している最中に味方が勝ち越しさえすれば[3]、もらえる称号である。プロ野球では、1年間に13個もらったり、通算で200個もらったりすれば特別なボーナスがあるようだが、以上のことから特別扱いするのはあまり意味が無いことがわかる。

敗戦投手[編集]

敗戦投手は、敗戦を決定づけたとされる投手に与えられる称号である[4]。たとえ先発投手として完投して0-1で負けても、自分の後を受けた投手がノックアウトされて負けても、味方のエラーエラーですらない珍プレーが原因で負けても、自分の出した走者が勝ち越し点になってそのまま負けてしまえば、敗戦投手の称号を受け取ってしまう。この称号をあまりにも多くもらいすぎてしまうと、まわりからの視線が痛くなり、最終的にはクビになる可能性がある。なお、良いピッチングをしているように見えるのに敗戦投手の称号を受け取る回数が多い投手は、ムエンゴ病に罹患している可能性がある。

セーブ[編集]

セーブは、勝ち試合で最後を締めた投手に与えられる称号である[5]。別に「きっちり締める」必要はなく、一打逆転の見せ場を演出しても、同点に追いつかれない限りは称号が貰える。ボールを1球も投げなくても貰えることもある。しかし味方打線が頑張りすぎてワンサイドゲームになると、仮に登板して「きっちり締めた」としても称号が貰えないことがある。何事もほどほどが肝心である。セーブの称号をたくさん持っていると、毎試合1イニング投げるだけで済む「抑え投手」という身分になれる。しかし称号獲得に失敗し続けると、中継ぎ投手に配置転換され、場合によっては何イニングも投げないといけなくなる。セーブの称号は先発投手には絶対に与えられない[6]ので、先発投手差別の一環とも言われる。この称号を250個集めると、特別な組織に入会することができるらしい。

ホールド[編集]

抑え投手につなぐために終盤をきっちり抑えた中継ぎ投手に与えられる称号みたいなものである。同点の場面で登板しても最終アウトを取らずに降板しても貰える、意図が不明確な記録である。これをたくさん持っていると、基本的に1イニング投げるだけでいい「勝ちパターンの中継ぎ投手」になることができ、場合によってはさらに楽な抑え投手になれることもある。しかしホールド獲得を失敗し続けると、敗戦処理投手になってしまい、ボロ負けの試合で何イニングも投げないといけなくなるばかりか、2軍という地獄に落とされてしまう。ホールドも先発投手には獲得できないので、先発投手差別の一環と言える。

事例[編集]

責任投手の決定の事例をいくつか示す。得点表の太数字で書かれたイニングは、決勝イニングを指す。投手については、大文字(A,B,C…)は先攻チーム、小文字(a,b,c)が後攻チームの選手とする。


抑え投手が劇場[編集]

投手 a a a a a a a b c
先攻 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2
イニング 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
後攻 0 3 0 0 0 0 0 0 x 3
投手 A A A A B B B B ・・

先攻チームの先発Aは、4投球回3失点で降板。その後を任された2番手投手Bは、残りの4投球回を無失点。一方、先攻チームの先発aは、7回無失点の好投。その後2番手投手bは、1回0失点で降板。ところが先攻チームのクローザーcが大乱調で2失点。まさに劇場である。この試合、勝利投手は先攻チームのa、敗戦投手は後攻チームのAであるが、大乱調のピッチングで劇場を演じたcにセーブがついてしまう。これが抑え優遇の実態である。ところが抑え優遇はこんなものでは終わらない。

勝利 敗戦 セーブ
a A c

ふがいない打線[編集]

投手 a a a a a a a a b
先攻 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
イニング 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
後攻 1 0 0 0 0 0 0 0 1x 2
投手 A A A A A A A A A

先攻チームの先発Aは、初回に1失点したものの、それ以降は立ち直り、8回まで無失点の好投。一方、後攻チームの先発aは、8回無失点と完璧なピッチング。素晴らしい投手戦となったこの試合の最終回、後攻チームは満を持して守護神b投手を送るも、先攻チームが執念のタイムリーで追いつく。しかしその裏、ついに先攻チームの先発Aが力尽き、後攻チームのサヨナラ安打で試合終了。この試合の勝利投手は8回無失点と完璧なピッチングをしたaではなく、9回に出てきて捉えられた抑えのbである。

勝利 敗戦 セーブ
b A 該当無し

涙の引退試合[編集]

投手 a b c d e f g h h
先攻 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
イニング 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
後攻 1 0 0 0 0 0 0 0 x 1
投手 A B C D E F G H ・・

シーズンも終わりに差し掛かった後攻チームのホーム最終戦、両チームは若手に経験を積ませるため、1イニングにひとりずつ登板させることにした。ところが後攻チームの投手hはこの試合が引退試合。特別に2イニング投げさせてもらえることになった。試合は初回に後攻チームが1点を先制。そのまま試合は進み8回、大きな声援に後押しされながらhが登板。そのまま2イニングを無失点で切り抜けた。この試合、本来は先発投手aに勝利がつくはずだが、記録員のお情けで先発投手が5イニングを投げていないため記録員の判断により引退登板のhに勝利投手の称号が与えられた。

勝利 敗戦 セーブ
h A 該当無し

雨の中の投手戦[編集]

投手 a a a a b
先攻 0 0 0 0 0 0
イニング 1 2 3 4 5 降雨コールド R
後攻 1 0 0 0 x 1
投手 A A A A ・・

雨の中で始まったこの試合、ゲームは初回から動く。雨で滑りやすくなっているグラウンドの中、後攻チームは先攻チームの守備の乱れをつき1点を先制。一方後攻チームの先発aは4回をピンチを作りながらも粘りの投球で無失点。ところがaは走塁中に足を滑らせ大事をとって途中交代。5回からマウンドにはbが上がる。bは1イニングを無失点に抑えたものの、5回裏の攻撃中に雨が強まりコールドゲームに。aは5イニング投げていないが、そもそも5回が存在していないのでお情けで勝利投手、bは本来もらえるはずの勝利投手の称号がもらえなくなるのでセーブの称号を得る。

勝利 敗戦 セーブ
a A b

継投策が裏目に[編集]

投手 a a a a a a a a a
ビジター 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
イニング 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
ホーム 0 0 0 0 0 0 0 0 2x 2
投手 A A A A A A A A A→B→C→D

エース対決となったこの試合。期待通りの投手戦となり、8回までゼロ行進が続く。しかし9回裏、先攻チームのエラーで後攻チームは先頭打者を出塁させる。ここで先攻チームの監督が動き、投手をBにスイッチ。ところが先攻チームは守備の乱れが続き無死二塁一塁。左の強打者を迎えるところで投手をCにスイッチ。Cは打者を注文通りのセカンドゴロダブルプレーに打ち取り、2死一塁。後攻チームの4番を迎えるところでさらに監督が動き、守護神のDをマウンドに送る。しかし守護神は期待に答えられずサヨナラ本塁打を許しゲームセット。この試合、悪いのはどう考えてもサヨナラ弾を打たれたDだが、敗戦投手は先発のAである。[7]

勝利 敗戦 セーブ
a A 該当無し

救援陣が大炎上[編集]

投手 a a a a a b b b b
先攻 1 0 0 0 0 4 3 3 2 13
イニング 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
後攻 0 0 0 0 0 4 3 3 2 12
投手 A A A A A B B B B
勝利 敗戦 セーブ
A a B

ある社会人リーグの試合である。両チーム、まともに投げられる投手は2人ずつしかいない。初回、先攻チームは先頭打者本塁打で1点を先制する。ところが5回、両チームの先発投手に悪夢が襲う。5回裏、走塁中のaと守備中のAが交錯。そのプレーで3アウトになったものの両者投げられない状況。お互いに投手を代えざるを得なくなった。しかし肩を作っていなかった両投手は大乱調、お互い12失点というこれまた悪夢のような登板となった。勝負を分けたのは初回の1点。これが最後まで効いた形となった。この試合の勝利投手は5回を無失点に抑えながら負傷交代したAであるが、敗戦投手は12失点と滅多打ちにされたbではなく5回1失点と好投したaである。また、Bは12失点しながらもセーブ投手になっている[8]


大逆転[編集]

投手 a a a a a b b b b
先攻 0 0 0 0 5 0 0 0 0 5
イニング 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
後攻 0 0 0 0 6 0 2 0 x 8
投手 A A A A A B B C ・・

両先発は4回まで危なげないピッチング。ところが5回、先攻チームの先発aが突然崩れ5失点。しかしその裏、後攻チームはaの代打で出た選手が本塁打を放つなど6点を奪う。その後7回にもダメを押した後攻チームは、b投手の好投もあり逃げ切った。なお、この試合の勝利投手は4回を完璧におさえたbではなく5失点と炎上した先発のaである。

勝利 敗戦 セーブ
a A b

悲劇の寸前ノーヒッター[編集]

投手 a a a a a a a a a→b
先攻 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
イニング 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
後攻 2 0 1 0 1 0 1 0 x 5
投手 A A A A A B B C ・・

後攻チームの先発aは立ち上がりから完璧なピッチング。初回に2点のリードをもらうとそこから一本のヒットも許さず8回を投げ切る。ところが5-0で迎えた9回、2死から初めてのヒットを打たれると、ここから崩れ連続四球。満塁となったところで後攻チームの監督は守護神bをマウンドに送る。bは最後の打者を危なげなく抑えた。この試合、5点差で登板しながらわずか1つのアウトしかとっていないbにセーブがつく[9]

勝利 敗戦 セーブ
a A b

脚注[編集]

  1. ^ 一応の基準こそあるが、最終的には公式記録員の独断と偏見で決定される。
  2. ^ 公認野球規則10.17
  3. ^ ただし先発投手は5イニング投げてからでないともらえない。敗戦投手についてはこのような決まりはないので、あからさまな先発投手差別が存在することがわかる。
  4. ^ 公認野球規則10.17
  5. ^ 公認野球規則10.19
  6. ^ 高橋直樹が1試合で勝利投手とセーブの2つの称号を手にしたところ、「お前それは欲張りすぎだろう」と非難され、称号は1試合に1つまでとルール変更された。
  7. ^ この場面で、3番目の打者を出塁させた投手はCである。しかし、Cは打者をセカンドゴロに打ち取って前の走者をアウトにしている。従って、3番目の打者の出塁の責任は、その回に最初に出塁を許したAに課せられる。3番目の打者の得点が決勝点となる為、Aに敗北が記録される。要するに先発投手差別である。
  8. ^ Bは5点リードの状況で登板しているが、一応3イニングリードを守りきっているのでセーブ投手になる。ひどい中継ぎ優遇である。
  9. ^ 連続本塁打を打たれると同点になるシーンで登板し、そのままリードを維持して試合を終了させるとセーブ投手の権利を得る。この試合では、bは5点差・満塁という状況で登板しているので、連続本塁打を浴びると満塁本塁打→ソロ本塁打で同点となる。よって、bにセーブがつく。

関連項目[編集]