時代劇
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時代劇(じだいげき)は、その様々な特徴と固有の構造によって日本国民、中でもおっさん、おばちゃん層から愛されてやまない、独特な電波番組や映画の総称。日本の歴史を素材に展開する。
史実に基いているとしながら、大らかに脚色された極めて娯楽性の高い作品群であり、毛唐も真似してニンジャ映画を拵えるほどである。
基本構造、および特徴[編集]
お約束、と呼ばれる一定の形式を備えた美意識に支配されており、忠実に同じ筋道を延々くり返して飽きの来ない執拗な反復性、常に同じ顔ぶれが行動して斬られた人まで生き還り別人として活動する安定力、男も女も子どもも全員みな和服を着用している古式ゆかしい伝統美、といった要素を持つ。
ただし史実に対しては正確である必要がなく自由であり、たとえば和服の着付がおかしい、和服そのものがおかしい、袴紐の結び方すらおかしい、などなど奔放である。武家であれば刀の下げ緒がいい加減、刀を抜いたり納めたり返したりする際に大きく派手な音が立つ、といった昔なら命にかかわる間違いも、時代劇では許されているほど寛大である。
ただし、韓国の時代劇に対してはとことん史実に沿った解釈を強要するのが愛国的行為とされている。
具体的な作風[編集]
またたび[編集]
- 流れながれて旅の空、きょう明日しらぬ旅鴉、しょせん汚れた渡世の稼業……ごめんなすって(ぶつぶついって去る)
捕物帖[編集]
- 親分、てえへんだ
- うるせえ、おめえの「てえへん」は聞き飽きたぜ
金さん[編集]
- (長い袴を必死にひきずりつつ)てめえら、ジタバタするんじゃねえ。いまから脱ぐんだから
必殺[編集]
- 婿どの、婿どの
- はい、はい
黄門[編集]
- ♪じ~んせい、谷ありゃ、底あるさ~、バン、ババババン
捜査網[編集]
- そして
やっとスケジュールが合って1年ぶりに登場、行動隊長・内藤勘解由!
日記[編集]
- ええい、控えい! これにおあすは将軍家ご血筋にあらせられる、松平長七郎・長頼君なるぞ!
- やむをえん、俺の名前は引導がわりだ、迷わず地獄に落ちるがよい!
八百[編集]
- 人の命を弄んだ貴様らに、もはや見る夢は無いのだ!
- 関わりなき者は去れいっ、さもなくば・・・斬る!
将軍[編集]
- こやつ上様の名を騙る不届き者じゃ、斬れ斬れ、斬り捨てィ
- しぇいばい!
若さまナントカ日記の類[編集]
- (爺)こほんこほん
- (娘)おとっつぁん、おかゆができたわよ
- (爺)いつもすまないねえ、苦労ばかりかけちまって
- (娘)いやだ、おとっつぁんたら。それはいわない約束でしょ
- (そこへ乱入者)おうおう、越後屋さんが貸した銭、耳をそろえて返しやがれ~
- ―中略―
- (侍)ふっふっふ
- (娘)お、おやめ下さい、片桐さま。あ〜れ〜
- ―中略―
- (侍)越後屋…そちも、ワルよのう
- (商)おそれいります、片桐さま
- (とつぜん謎の浪人)話しは聞かせてもらったぜ~(抜刀)
- ―中略―
- 一件落着
最近の傾向[編集]
近年は若い子女むけの出演者も配するなど新工夫が効果を発揮して、愛好者層が増えている。