キャッチャー・イン・ザ・ライ

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キャッチャー・イン・ザ・ライ(英:The Catcher in the Lie、邦題「薬物違反でつかまえて」)とは、1990年代におけるアメリカメジャーリーグの闇に迫った問題作である。副題は「Field of Nightmare(悪夢の球場)」これは野球映画の傑作「Field of Dreams」のパロディである。

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タイトル[編集]

ライ(Lie)とは、日本語で嘘を意味する。そのため、英題を直訳すれば、「の中の捕手」であるが、日本語訳する際により攻撃的な題名に変更した経緯がある。

内容[編集]

1990年代初頭、ビル・クリントン政権下において空前の経済発展の兆しを見せていたアメリカ。その好景気の波はメジャーリーグにも押し寄せ、それまでにはありえなかった莫大な金を費やした名選手の引き抜き、長期契約、青田刈りが始まろうとしていた。そんな時代、西海岸のあるチームに所属していたヒゲの捕手が、ついにメジャー入りを果たす。その後、メジャーナンバー1の捕手と言われた彼にはしかし、誰にもいえない秘密があった。

特徴と影響[編集]

この物語の大きな特徴として、90年代前半にメジャーリーグを覆った金満主義に対する告発と、1994年に起こった史上初のメジャーリーグのストライキに関してのレポート、そしてストライキ以後、メジャーリーグを汚染していった薬物問題に関する物語である。そのため、登場する選手たちは全て現実にも存在しているが、この物語はフィクションであると銘打っている。

誰も信じないけれど

物語に登場する人物には、ホームラン王のマーク・マグワイヤサミー・ソーサ、最多勝利投手のロジャー・クレメンス、さらには世界記録を打ち立てたバリー・ボンズといった超有名選手まで存在し、彼らが実際にステロイド系の薬物を使用する場面や、さらには薬物専門のトレーナーが、よりばれにくい薬を持ち込む場面なども克明に描写している。もちろん、フィクションである。それは、主人公といえども同じであり、薬を使用した結果、自分の体がどのような変化を及ぼしたかについて詳細に報告。その他にも、ステロイド系の薬物によって、筋力以外に、反射神経や視力の向上も見られたことまで述べている。最終的に、精神にまで影響を及ぼす薬物まで球場内のロッカールームに広まり、使わない選手に対する蔑視、球団を挙げての薬物使用にまで踏み込みながら、1990年代から2000年代にかけ、ベースボールは健全なスポーツであるという看板が、いかににまみれたものであるかを読者に訴えている。

この作品の発表による影響力はものすごく、即座に明文化されていなかったメジャーリーグの薬物禁止規定が、実際に出場禁止という罰則まで設ける形で施行されたほか、90年代以後に達成されたメジャーリーグの数々の偉大な記録について、アメリカ国民は総じてそれらの記録を無視、もしくは薬物規定以前というカッコ付きでの記録をまとめることになる。

あわせて、有名なアスリート達が薬物を手にしている以上、少年少女たちにもその影響は及んでおり、この物語が発表される以前から薬物中毒によって、命を落す学生が出始めるなどしていた中でのこの物語の発表は、それらの青少年に対しての薬物規制にも大きな影響を与えるなど、問題は一気に深刻化していく。最終的に、何人かのメジャー選手が薬物中毒によって死亡し(ただし、死因は不明とされる)、2000年に行われたシドニーオリンピックではアメリカ選手団からドーピング違反者が続出、金メダルまで剥奪されるにまでいたった結果、アメリカという国は、スポーツ界に蔓延するステロイド系の薬禍を、もはや見過ごすものができない課題としてとりあげることになる。

このような国を挙げての反ドーピング運動の中で、多くの有名選手が実年齢に合わない早めの引退をすることになる。そして、その波は、真実を述べた主人公にも、逃れることができない津波となって押し寄せてくる。

続いての騒動[編集]

この物語が発表された際、誰もがキャッチャーの抱えるが薬物に対するものだと考えていた。2000年代後半、その捕手も年齢とともに徐々に数字を下げ、最終的に惜しまれながら引退することになった段階で、多くのメジャーファンは彼の薬物使用について、使用回数が少なかったこと、誠実に証言したことなどを考慮して、肯定的な目で彼の引退を見守った。しかし、その直後、衝撃的な事実が明らかにされると、一気にその評価は激変、薬物とは関係なく、彼もまた忘れたい時代の忘れたい人物伝に入ることになる。

そのキャッチャーはゲイだ」。この無名人による告発は即座に作者によって否定されることになり、あっという間にうやむやなものになっていく。しかし、主人公の告発によって大きな害をこうむった選手達は、ここぞとばかりに彼のゲイ疑惑を肯定するような証言を多発し、ゲイ嫌いの多いスポーツ界において、主人公の居場所はどこにもなくなっていくことになる。

最終的に、主人公は一旦アメリカを離れ、ヨーロッパで野球を広める活動につくことになる。主人公がメジャー入りしていたときから抱いていた秘密とは何か。すでにメジャーリーグから遠く離れて活動している作者が口を開くことはない。

登場人物[編集]

主人公
1988年にアメリカ西海岸のとあるチームに入団したキャッチャー。ヒゲと強打が売り物で、後にメジャーの歴史に残る強打の捕手として活躍する。
トミー・ラソーダ
主人公の才能にいち早く目をつけた、アメリカ球界屈指の名監督。球界を汚染する薬の問題や急騰する年俸について、常に苦言を呈する。
ヒデオ・ノモ
太平洋の向こうからやってきたピッチャー。その異形なピッチングフォームとものすごい落差のフォークボールでメジャーリーグの並み居る強打者を討ち取っていく。主人公とのコンビは、ストライキで人気がガタ落ちしたメジャーリーグに新たな活気をもたらしていく。
マーク・マグワイヤ
90年代を代表するホームランバッター。あけっぴろげな性格のため、自分の使用している筋肉増強剤を隠しもしない。
サミー・ソーサ
同じく、90年代を代表するホームランバッター。特に薬物についてのウワサはなかったけれど、2000年代に入って彼のバットの中からコルクが見つかった時、90年代のパワーが全てだったメジャーの世界が終わりを告げることになる。
バリー・ボンズ
ハンク・アーロンの持つホームラン記録を破った、メジャー史上に残るはずだった偉大なバッター。しかし、ステロイド系の薬物との黒い噂は常に付きまとい、最終的に、彼は偉大な記録、最高の栄誉とともに地に堕ちることになる。
イチロー
ノモと同じく、海の向こうからやってきた細身の天才バッター。90年代のメジャーリーグを覆っていたパワー至上主義をあざ笑うかのごとくにシングルヒットを連発し、2000年代のアメリカの野球観を覆す活躍を見せる。
ロジャー・クレメンス
通算300勝を達成した偉大な選手であるけれど、40歳を越えてもまったく衰えぬ、むしろ威力を増すその球威に誰もが疑問を唱えはじめたころ、メジャーリーグが薬物を禁止する条例を発布。しかし、その後も彼は引退することはないまま、その剛速球を投げ続けていく。その結果、彼もまた偉大なる選手の座を追われることになる。

関連項目[編集]

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