では

出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』

では (露,Деха、英,Dekha) とは、深海底に住む棘皮動物である。日本語では片仮名でデハと表記することも多い。主に北極海の深さ3000メートル以深の海底に見出される。食用にもなり、ロシアの漁業を支える貴重な水産資源でもある。

目次

[編集] 外見

デハはナマコに類似するが、ナマコ網ではなくデハ網に分類される。体は上下に押しつぶされたボールのような形状をしており、そこから下に向かって64本の足が放射状に伸びている。深海底に生息しているため体色は半透明の白色をしているが、釣り上げられた後に日光に長時間当照射されると次第に黒褐色に変色する。

体長は直径10cm~20cmのものが大部分を占めるが、年を重ねた個体では50cmを超えることもしばしばである。これまでに確認された中で最大の固体は体長が84cmにも及ぶもので、1997年にロシアの漁師によって釣り上げられた。1985年に体長105cmの固体が捕獲されたという主張もあるが、情報の信憑性に問題があるとされギネスブックには記載されていない。

[編集] 生態

深海底に生息するデハの生態がよく知られるようになったのは、最近になってのことである。

デハは、その多数の足で深海底をゆっくりと移動しながら、体の底面に備わった伸縮可能な口で海底に堆積した有機物を舐め取っている。移動速度は遅く、最大でも時速4メートルに過ぎない。寿命について正確なことは未だに分かっていないが、10年程度であるという意見が主流となりつつある。しかし50年以上の寿命を持つという説を支持する研究者も多く、今後の決着が待たれる。

[編集] 食材

デハはロシア国内で食材として重宝されており、北極海沿岸にはでは漁によって生計を立てているでは漁師が多く住んでいる。ではの食感はナマコに似るが、身が引き締まっていてやや硬い。ロシア国内での年間の漁獲量は5万トン前後であり、ここ20年ほどは減少傾向にある。

デハの大部分はロシア国内で消費されるが、一部は近隣諸国に輸出される。日本もその例外ではなく、北海道では瓶詰めにされたデハを鮮魚店やスーパーマーケットの店頭で見かけることが出来る。

近年では乱獲による生息数の減少を危惧する動きもある。

[編集] 絶滅した近縁種

デハ網に分類される動物は現在ではデハ1種のみであるが、かつては多くのデハの近縁種が栄えていたことが化石などの調査から明らかになっている。デハとその近縁種は1億5000万年前に最盛を極めるが、その殆どはおよそ6500万年前の大量絶滅によって恐竜と共に姿を消した。以下に、かつては栄えていたが現在は絶滅したデハの近縁種のうち、代表的なものを示す。

[編集] ポロンプヤ

主に寒冷な高緯度の海底に生息していたデハの近縁種。基本的な形状はデハに類似するが、デハより体が二周りほど大きい(典型的な体長は30~40cm)。また足の数が24本とデハと比べて少ない。6500万年前に絶滅。

[編集] コルロムナ

デハの近縁種で、浅瀬や波打ち際に生息していたと考えられている。円形の体はデハに似ているが、8本の太い足が放射状に生えている。そのため外見の印象はデハとはかなり異なる。体長はデハと同程度。海藻を食べていたと推測される。6500万年前に絶滅した。

[編集] ゴメルタ

デハと同様に深海に生息していたと考えられる。デハと比べるときわめて小型で、体長は成体でも2cm程度にしかならない。やはり6500万年前に地上から姿を消した。